第39回 選句・コメント表   2022年9月
俳句 選句者 点数・記号 コメント・質問・自作の説明
1 はしゃぐにも稚鰤(わらさ)にとどかじ秋の凪 白井 以前の9月 小さなボートで秋凪 油壷沖 回遊魚狙い 結構手ごたえありましたが
いなだ止まりで(ブリ ワラさ イナダ わかし)
町田 稚鰤と書いて「わらさ」なんですね。日本語って素敵だなあと感動しました。
でも、釣れなかったんですね(笑)
ショルツ Q 「はしゃぐ」は釣り用語?それとも一般的な意味?
小野 釣りの話? 大きな魚みたいだから、逃した無念さかしら?
大治 稚鰤(わらさ)にとどかじ この表現がいいと思います
片岡 手応えは大物だったのに、という釣り人あるあるですね。そのあと凪じゃ、どうしようもない。
白鳥 釣った魚が小さかった?ブリならよかったね。
2 長雨も酷暑も耐えし社鵑草(ほととぎす) 白井 庭のほととぎす 調べると雑草ですがとても弱いそうで が今年も長く花が咲いて
花言葉:永久にあなたのもの!!
広瀬 杜鵑草…調べました!深林の中、崖や傾斜地など日当たりの弱い場所にひっそりと生息している
多年草だと知りました。そりゃ今年みたいに異常気象だと、「長雨も酷暑も耐えし」となるな~と
思いました。一句会には本当に新たな学びがあります。
小野 「コ」も含めて良かったですが、これが一番好き! 人知れず耐えてるほととぎすの健気さ。
その割に、優雅な声。ところで、もしかしてこの句は季語がいっぱい?
下河原 「社鵑草」でホトトギスと読むんですね。可憐な花がイメージ出来ます。
ショルツ 我々と違い文句も言わずに。見習わないとね。
白鳥 ホトトギスってちょっと妖しい花ですよね。芯の強い花なんだ。
3 白き波川風なびく蕎麦の花 白井 これも 昨年 真岡の工場で川べりの蕎麦畑満開で まるで川からの波のよう
五嶋 かつて長野の高原で見た蕎麦畑を思い出しました。
木原 初秋の河原の風景でしょうか。
梅原 新蕎麦が待ち遠しくなります
福島でそば食べました。蕎麦の白い花。
月足 白き波は一面のそばの花?こんな光景に出会いたい
ショルツ 穏やかな風景
手塚 一面の白い蕎麦の花の風景描写がステキ。
大治 蕎麦の白い花が風にそよいで波のようになびいてる光景が目に浮かびます
片岡 日本情緒が美しい。
白鳥 「波」「川風」で句切れですね。清涼感ある風景です。
小野 秋らしい爽やかさや涼しさを感じます。
4 ミルク霧灯し光(び)きえし木戸を差す 白井 ユーミンの一節が耳に 少しもやめいたこの時期の早朝 どこまでも遠く行けそうな気が
(3年ぶりマレーシアへ)
町田 ミルク色の霧なんですね。「木戸刺を差す」も詩人だなあ!
片岡 Q ミルク霧、乳白色の霧のことでょうか。
月足 ほの明るい情景が浮かびます
大治 ミルク霧の表現素敵です
下河原 「ミルク霧」が濃い霧のイメージ
白鳥 「ミルク霧」ってわかります。濃密で。木戸を指して動いているのか。
5 お団子がバーガーと化す月見の夜(よ) 広瀬 今年もマックの月見ファミリーは絶好調!発売以来30年以上も経過しているとの事。今年はモス
もケンタッキーもロッテリアも月見関連商品を発売!すっかりこの季節の風物詩となりました。
小野 時流を掴んでいて、クスっと笑いたくなる
時代は変わる。
片岡 Q 実話?
白井 もはや日本ではバーガー月見対決ですね 各社から限定品 マレーシアでは月餅の特設でした
月足 CMで刷り込まれます
ショルツ うまい!
手塚 月見バーガーこの間食べました。
白鳥 イマドキ。月見をしながらマックもいいかも。
6 まったりとマロングラッセ白ワイン 広瀬 夜のSCENEではありません。お休みの日の昼下がりに頂いたマロングラッセを白ワインと共に
頂きました。まったりした午後を楽しんで幸せ!
白井 いいね ワインか
五嶋 栗と白ワインは、おいしそうな組み合わせ!
久保田 本当にまったりします
大治 マロングラッセの感触にワインがピッタリ
下河原 マロングラッセは、高級な栗のお菓子ですね。食べたくなりました。
白鳥 なんだか秋の宵。スイーツと白ワイン、贅沢でゆったり。
小野 この句を読んで作者は女性かなと思っていたら、次の句…
町田 気品を感じる暮らしぶりです。
木原 マロングラッセ白ワインに合いそうですね。
ショルツ 秋の味覚。
片岡 やったことないけど、合いそう。
7 セカンドライフ妻と語らふ秋夜床 広瀬 決して眠れないからではなく…妻と床に就いた後に何となく今後の話になり、テーブルでの
話とはまた違って、自然に本音の意見交換ができました。
でも人様にわざわざ言う事でもなく…すみません(汗)
町田 本当に仲良しなんですね。
木原 じっくりと語り合ってください。
梅原 夫婦円満が伝わります
ショルツ しみじみ、いいですね~
手塚 どんなセカンドライフを計画されているのでしょう。
片岡 寝物語にも年輪を感じます。
白鳥 第二の人生夢いっぱい。「ぼかあ幸せだなあ」
白井 そろそろですね ゆったり生活したいのですが やはり年金だけでは無理なのであくせく働くかね
小野 ごっつぁんでーす
下河原 妻とセカンドライフを寝床で語リ合っているのですかね。微笑ましいです。
8 スポティファイ回想誘う「風立ちぬ」 広瀬 最近、息子に勧められて契約したSpotify、季節の設定で流れてきたのは、聖子ちゃんの
「風立ちぬ」…松本隆&大瀧詠一の名曲にウルっときてしまいました。
月足 手軽に聴けて、あの頃に帰れる
白井 それ ♬かぜたちーぬ 今ーは秋 かね
ショルツ スポティファイ、まだ未体験です。
白鳥 いろんな歌が聴けるようになったけど、やっぱり昔の歌を聴いてしまう。
9 夏野菜ひやむぎに乗せ食べ納め 五嶋 乗せたのは、ナスとミョウガ、です。
小野 「食べ納め」って日本人特有の感覚かもですね。おいしそう!
久保田 夏野菜美味しいよね!
ショルツ 残暑も一緒に食べ納められたらいいのに。
片岡 この夏は暑すぎて、ひやむぎを茹でるのさえ嫌って、冷凍ソバでした。
白井 そー 我が家 家庭菜園きゅうりももうおしまい
木原 食べ物の句は美味しそうでないとね。とても美味しそうです。季重なりは気になりますが、
体験は体験として率直に書いて良いと、夏井いつき組長も言っていた。主役は夏野菜だ。
大治 素麺でなくひやむぎにしたのがいいです
白鳥 夏野菜も採りおさめ。食べおさめ。
10 新涼や賑わいみせるテラス席 五嶋 都内某レストランでの一コマ。「新涼」の季語、初めて知りました。
白井 いいね
広瀬 夏の終わりに、「初夏の思いで」を懐かしんでる感じがしました。。「ひやむぎ」もそうですが、「夏大好き子さん」の句ですね~
木原 秋の風を感じられるテラス席が人気なのですね。
梅原 テラス席が気持ちよさそう
月足 夏は命懸けのテラス席、ようやく
大治 外気が気持ち良く季節感がすごく感じられる句です
白鳥 やっと涼しくなり、人が外でくつろぎ始めました。
町田 「新涼」が効いてます。
ショルツ テラス席を選びたくなる季節になりましたね。
片岡 外が心地よい季節。でも、晴天だとまだ暑いですね。テラス席の庇の下が丁度いい。
11 秋風に想うはっぴとマスコット 五嶋 9月の秋風の思い出は、常に、体育祭。
広瀬 はっぴとマスコット…夏の終わりに感じた夏祭りへの郷愁ですよね?
マスカットだと秋になってしまうけど、なんか、響きが可愛く面白かったです。
町田 多摩の体育祭はこれですね!懐かしいです。
思い出しますね!今、体育祭談義で盛り上がっています。
手塚 高校の体育祭、一句会メンバーの共通の思い出。
下河原 多摩高校の秋の体育祭で作ったマスコットを思い出しました。
白井 かつての体育祭 冬が五右衛門だった 煙をはやしたね
小野 一句会ならではの句。
木原 多摩高生には共感できる句です。
月足 高校時代に想いは飛ぶ
ショルツ 夏よりアツい秋でしたね。
大治 多摩耕体育祭かな。思い出すなあー
片岡 校長面談していたら多摩高出身で盛り上がりました。ニ人とも冬組で…。
白鳥 多摩高の体育祭ですね。今はCE(Creative Expression=ダンス )がメインみたい。
12 中秋の名月を観て句を送る 五嶋 4句目がなかなか思い浮かばず、締め切り日の夜に十五夜を仰ぎ見て、やっと完成。
白井 できた いいの?
町田 中秋の名月の句は(笑) でも、何か楽しいです。
月足 締切当日!
ショルツ はい、一句できあがりw
下河原 今年は、中秋の名月を見損なってしまいました。
白鳥 それだけで句になりました。仲秋の名月は無敵。
13 干し柿や受け取る父の名残笑み 小野 ドライフルーツが好きな父に杏・いちじくを届けたのですが、干し柿が季語と知り、拝借。
町田 「名残り笑み」がいいな。造語でしょうか。笑った顔がずっと続いている。
父にも残っているし、作者の心にも残っている。
久保田 名残笑み、どんな意味だろう?
木原 好物を届けた時のお父様の笑顔が忘れられない。
月足 父子のこれまでなど、いろいろ想います
ショルツ 優しい思い出が伝わります。
大治 干し柿と年老いた人のイメージが重なります
下河原 「干し柿」は私の父も大好物でした。
手塚 Q 「名残笑み」はどう読むのですか。
白井 以前の話かね? お父さん嬉しそうだった?
白鳥 干し柿を見て思い出す笑顔。「名残り笑み」がなんだか懐かしく寂しい。
14 ユーミンの晩夏の空の移ろいや 小野 藍色は群青に薄暮は紫に〜♪
白井 歌:♬そら色は水色に あかねはくれないに やがてくーる季節!! 最近ある歌手のユーミン
カバーをLive ユーミンのあの詩は恋の魔術でもあり 季節の魔術で とっても若いころの詩
なのに 今回私もこの季節を代用
広瀬 めちゃ懐い~「空色は水色に~ 茜は紅に~♪」マジ彼女は天才か!と思ってたあの頃…
その後、天才と思うアーチストは増える一方だけど…
梅原 ユーミンいいよね
白鳥 夕闇を吸って燃え立つ葉鶏頭…名曲ですね。夏から秋の移ろいにぴったりの歌。
木原 ユーミンの晩夏の曲何かな。僕はアンルイスの歌った「甘い予感」が好きです。
大治 ユーミンの挽歌の歌詞いいですね
片岡 ユーミンを詠んだ方がもう御ひとかたいて、気分はとてもよく分かります。
風を見送ったとき、季節が分かったよ。
15 梨園の三代目から心付け 小野 今はなき実家のご近所に梨園があり、3代目から梨が届きました。
ウチはおばあちゃんの代からのご縁です。
五嶋 歴史がある梨は、川崎北部の誇りです。
片岡 地縁の深さが感じられます。この辺は都心に近くてこれだけ同窓生がいてくれる、
希有な場所かも知れません。
白鳥 ゆかりの梨園も代替わり。それでも続く梨の味。うれしいね。
白井 そーですか 同じ年ぐらいの
月足 歌舞伎と梨そのものも?
ショルツ 梨園からの心付けはたくさんの梨?? だったら、うらやましい~
16 さよならや女王が贈る秋の虹 小野 エリザベス女王が亡くなった際に虹が出ましたね。偶然にしてはでき過ぎていますが、
何かしらメッセージを感じました。
月足 「さようなら」ではいかがでしょうか。「さよなら」「や」で強調されますが、
「さよなら」はちょっと軽い感じとも
手塚 エリザベス女王の偉大さをあらためて感じます。
大治 こういう表現上手いな
片岡 美しくて、どこぞの国葬騒ぎが恥ずかしくなりました。
○Q Queen が無くなる前? 予感?
白井 まさに偉大な女王様 長く生きてるといろんなことがあったようで ご冥福をお祈りします
ショルツ 偶然とは言えないような現象でした。素直にクイーンの為せる業と感じました。
下河原 エリザベス女王が大往生で逝去されましたね。ご冥福をお祈りします。
白鳥 英国女王の亡くなった日二重の虹が出たそうですね。他国民ながら生涯現役だった女王に
心から冥福を祈りたい。
17 瑞々し甘さシャクシャク梨届く 町田 毎年届く多摩川梨。大好き!
白井 もう 豊水の季節 多摩川なしかね
広瀬 「シャクシャク」が良いですね~シャキシャキでは伝えられないジワる(=味わう)
感じがあって、夏井先生の言葉を借りると「経済効率が高い」ってやつ!?
五嶋 この季節の梨、いいですよね。「シャクシャク」の響きが新鮮。
梅原 瑞々しさの表現が素晴らしい
口の中がじわっとなりました。
ショルツ シャキシャキじゃなくてシャクシャクがいい!
手塚 「甘さシャクシャク」そのとおり!!
大治 梨の歯ごたえ感がしっかり伝わってきます
下河原 瑞々しい梨は本当に美味しいですね。
月足 シャクシャクはピッタリ
片岡 シャクシャクは新しい。
白鳥 初秋の楽しみ!
18 細胞が深く息吸う秋の朝 町田 サウナに居るような息苦しい夏が終わり、秋の大気はいっぱい吸える。細胞が欲しているのかな。
広瀬 手放しで共感できる良句だと思います。春よりも落ち着いてゆっくりと深呼吸をしている感じで…
小野 「細胞が」が「秋の朝」に似つか。わしく、効いています
久保田 「細胞が深く息吸う」で秋になった感じを実感します。
月足 これまでの毎日と違う、秋の朝の実感
大治 空気のヒンヤリ感が伝わってくるね
片岡 深くやっと息ができるようになりました。
白鳥 夏の暑苦しい空気は吸いたくなかったわー。わかります。澄んだ爽やかな空気のおいしいこと!
白井 うー そうですか
ショルツ 的を得た表現ですね。空気が乾燥すると確かに細胞まで届く!
19 昼月や百日知らぬ訃報あり 町田 コロナ禍でなければ毎週会っていた友が亡くなっていた。受け入れられない気持ちや友の顔が
ちょうどうっすら出ていた昼月と重なった。
小野 「うそをついたやうな昼の月がある」というくらい、嘘だと思いたい訃報だったのでしょうね。
木原 知らなかった。こんなに長い間。昼月が効いている。
月足 昼月に特別な感慨
白鳥 亡くなったことをずいぶん経ってから知った時の思い。
三か月間その人がいると思い込んでいた世界を生きていた。
白井 Q 解説お願いします
久保田 Q 亡くなって100日気がつかなかったということですか?
ショルツ Qコ 亡くなった後百日経って訃報を知ったということ?
昼月と組み合わせると「意外な、思いもよらぬ」の意味にとれます。
手塚 「昼月」と「訃報」という悲しい言葉に反応しました。
片岡 何ということでしょうか…
20 枝伸ばし挨拶するや百日紅 町田 玄関横の百日紅、白い顔がぴょこんとお辞儀をしているようで毎日面白かった。
下河原 色鮮やかなサルスベリがイメージ出来ます。
白井 サルスベリ そう 冬に切っても 切っても 夏ずーと咲く
小野 枝垂れる姿は確かにあいさつ!
ショルツ ほんと、そんな感じがします。好きな樹木です。
大治 今年の夏は何となく百日紅の花が輝いていました
21 星砂を爪に貼り付け島土産 久保田 石垣島で星砂を見つけました。入れ物がないので、爪に貼り付け持って帰ることに。
ネールアートみたいで可愛い。
白井 星の砂と言えば 幻聴『♬二度とできない恋をすて
あなた遠く・・私遠く いしがきーへ』いいね
広瀬 旅行の最終日…フライトまでの時間…名残惜しくて少しだけビーチで戯れた様子が
目に浮かびます。でも何よりの島土産はリフレッシュできた事ですよね?
五嶋 羨ましい、旅のお土産。
町田 素敵なお土産!私もやってみたいけど、セロテープになっちゃうな(笑)
大治 女性らしい感性豊かな句、石垣島の星砂綺麗ですが作者はもっと綺麗かも
下河原 40年以上前に訪問した、西表島の星砂の浜を思い出します。
白鳥 夏の思い出で爪を飾る。夏の終わり、ほんのちょっとのもの寂しさも。
小野 夏の終わりを感じます
ショルツ
片岡 星砂の小瓶を若い頃持っていました。多くの方がそうかな。お洒落な句ですね。
22 目の中で月煌々と台風下 久保田 こんなに月が綺麗なのに、また荒れ模様か。
月足 名月を明確にイメージできる想像力
片岡 実際にご覧になったのなら、この月は不気味で凄い月ですね。
Q 台風の目?
白井 南では台風なか 名月?かね
ショルツ 煌々たる月はそう!瞼を閉じればいいのですよね。
大治 目は台風の目それとも自分の目?
23 あくびする垂れ目の親子秋電車 久保田 電車で目の前に座った父親と息子さん(と思われます)。
二人とも垂れ目で、一緒にあくび。親子だなあ。
広瀬 ローカル線ならではの向かい合いのボックスシート…思わず対面の人を観察してしまいますよね
~垂れ目もそっくりだけど、きっと欠伸のタイミングも同時だったんだろうな~
とか想像して楽しませて頂きました。
小野 なんだか長閑でいいなー 「秋電車」はオリジナルですね。日本語便利!
町田 この観察眼は〇〇ちゃんだね 普通の人間をよく見てるなあ
木原 一目で親子と分かるそっくり親子。ほのぼのとした良い景ですね。
梅原 ほのぼのとした句
月足 ほのぼのとした秋の光景が切り取られてます
ショルツ そんなこと言っちゃう?!と思いつつも、悪意のない描写。長閑な情景になっています。
大治 微笑ましい一瞬の光景を捉えることによりほのぼのとした作者の気持ちが伝わってきます
片岡 夏疲れというか、あくび、大きな口開けてしちゃうよね。
白鳥 似たような顔の親子が向かいの席でシンクロあくび。のどかな笑いを誘います。
白井 動物園開業60thのポスター?とみた
24 ラフティの身ほろほろとうめーしで 久保田
またまた、口の中がじわっと。
手塚 「うめーしで」は沖縄方言?美味しそう。
白鳥 Q 「うめーしで」ってどういう意味だろう。
白井 沖縄 とろけるような豚料理?
木原 これもとても美味しそうな句です。
下河原 「ラフティ」は、豚の角煮、「うめーし」は沖縄の箸ですか。沖縄の言葉は難かしいですね。
25 素手で取る三角ベース秋日和 木原 昭和の小学校の景四部作。ゴムボールでやる三角ベースはバットも手です。
広瀬 素手で取れる柔らかなボール…すぐに遊べる三角ベース…秋日和…
作者が感じた平穏な日々が伝わってきました。
久保田 「素手で撮る」。子供の野球の感じを出すのに、とてもわかりやすい表現ですね。
梅原 三角ベース懐かしい!
片岡 家の前に原っぱがあって、これからの季節、陽だまりの中で親子がよくやってます。楽しそう。
白井 校庭シリーズ①子供のころの △ベースの ゴムボールの野球?なら なつかしー
町田 真っすぐな少年の日々、まさしく秋日和が似合う。
月足 スポーツの季節。打つのも素手?
ショルツ 息子達が連日熱戦を繰り広げていました。ゴムボールをプラスチックバットで打ってるうちは
怪我もガラス割りの心配もなし。
大治 三角野球のボールはゴムまりのようなボールでしたね、懐かしさが伝わってきた
下河原 三角ベースでのハンドベースボールですかね。小学生時代を思い出します。
白鳥 三角ベースなつかしい!
26 雲梯を手と目で掴み秋高し 木原 雲梯の棒をしっかり睨みながら、秋の空へ昇っていくようです。
広瀬 雲梯で目測しながら進む様子を「手と目で掴み」と表現するなんて天才過ぎる!「秋高し」
でお子さん(お孫さん?)と遊んで見守る愛情も伝わってきました。
月足 雲梯と空の距離感
ショルツ 「手と目で掴み」に必死さが表れていますね。
手塚 雲梯の動作や視線が秋空とマッチしている。
下河原 公園に有る雲梯を通して秋の空を見上げている姿が想像できます。
片岡 ウンテイにしがみついたのは遥か昔ですが、だからこそ小学校の校庭への郷愁にかられました。
白鳥 「目で掴む」まさにそうです。私の場合目が先かも。
白井 校庭シリーズ②雲梯て 学校にあったの? 1飛ばし 2つ飛ばし 見上げれば 秋空? かね
町田 雲梯に手を伸ばすその先は、秋高しですね。
27 秋天や固き順手の逆上がり 木原 逆上がりの基本は順手で顎を引く。一瞬見える秋の抜けるような空。
町田 天に向けて足を蹴り上げる、まさしく秋天!「固き順手」がいいですね。「初々しさ・緊張寒・
一生懸命さ」が伝わります。軽き逆手ならもう簡単に逆上がりが出来てるから。
大治 逆上がりでぐるっと回った時の空の青さ、もう逆上がりもできないかも。
4句とも小さい頃の感慨かな
小野 ○Q 順手の逆上がりをしている子を見たのでしょうか?
「秋天や」はなんとなくわかるけど、1 word?
白井 校庭シリーズ③鉄棒で 秋ぞあらに向かい これも ずーと前のはなし?
久保田 順手の逆上がり、難しそう。
ショルツ 順手は上級者の証ですね。
白鳥 これも懐かしい。逆手のほうが簡単なんだっけ?
28 校庭の白線薄れ秋の雲 木原 運動会も終わり校庭の白線も消えかかる。空にはすじ雲が。
白井 校庭シリーズ④一連で 小学校 放課後 陽が傾くまであそんでた かね??
五嶋 晴天で運動会が楽しく終わった、かな?
小野 これも、いい感じで昭和っぽさがありますね!
白線と秋の雲の白線が目に浮かぶ。
月足 競技が進み?あるいは熱心な練習で?
白鳥 秋の校庭の雰囲気がよく出ています。
ショルツ スポーツの秋シリーズに拍手。
手塚 これも運動会の後を想像させますが・・・
大治 4句とも小学校の時の運動の句思い出すな
片岡 以上四句とも、好きな句です。
29 夕日背に戻る家路や秋暑し 梅原 日の暮れが早くなりましたがいまだに残暑
広瀬 まだまだ西陽が暑い日が続きそうですね?働いて暑い中帰宅して
…きっとビールが美味いことでしょう!
五嶋 今年は特に「秋暑し」ですよね。
小野 待宵やも良いですが。日が低くなって帰る家路、でもまだ暑いって感じがよく伝わります。
町田 「秋暑し」使ってみたかった。まさしくこんな時ですね。
月足 西日はまだまだ暑い
片岡 実感ある句。
白鳥 夕日が意外と暑いんだよね。
白井 秋ですねー
ショルツ いつまでもしつこい残暑でした。
大治 作者の意に反するのですが下五を秋涼しにすると前の言葉が活きる気がするのですが。
下河原 まだまだ暑い日が続きますね。
30 待宵やユーミンの唄口ずさみ 梅原 私の好きな「14番目の月」
広瀬 「14番目の月」私も大好きです!作者が機嫌よく口ずさんでいるのはどうして?
昔を懐かしんでるのも素敵だけど、今も恋をしてるなら…なお素敵!
木原 月が出るまでユーミンでも口ずさみながら。
ショルツ ○Q ここにもユーミン! どの唄?
白井 やっぱり 歌:♬そら色は水色に あかねはくれないに やがてくーる季節!!
最近ある歌手のユーミンカバーを聞いております ユーミンのあの詩は恋の魔術でもあり
季節の魔術で とっても若いころの詩なのに 今回私もこの季節を代用
小野 14番目の月ですね〜 歌いたくなる気持ちがわかります。
片岡 十四日の月、何か期待感が溢れています。
白鳥 うちらの世代が口ずさむのはやっぱりユーミン!
31 亡き母に思い巡らし盆支度 梅原 初盆に一句
白鳥 お盆は生きている者のための行事ですよね。亡き人を想う時間が用意されている。
白井 そーですか
大治 日本は亡き人を思い出す行事がいろいろありますね、代表的なのは法要ですがキリスト教の
世界ではこのような習慣がないと聞きました
32 鈴虫やほろ酔い気分で夢の中 梅原 我が家の秋の風物詩
白井 秋酒で ほろよい ゆめごごち って感じ?
久保田 鈴虫の儚い鳴き声で、夢か現かの感じが良く出てい流と思います。
良いですね!
手塚 良い季節になりました。お酒も美味しい季節です。
大治 秋の夜長を一杯飲みながら虫の音を聞き夢心地になる。風情があっていいですね
下河原 鈴虫の音色はほろ酔い気分には最高の音色ですね。
片岡 心也よい夢の中へ、鈴虫の鈴が響き入るような、うつつと幻の間を遊ぶような。
町田 虫の音の中ほろよい気分。静かにひとり酒でしょうか。いいですねーー
月足 ほろ酔いに、鈴虫の音は心地よい
ショルツ 夢か?うつつか?
白鳥 鈴虫の声が子守唄
33 大荷物想い色々秋の空 夏休み後の初登校、重い荷物を持った小学生たちの顔色は色々。
白井 何か荷物の整理? 思い出の品だよね
町田 「大荷物」に想像力が掻き立てられます。宿題?仕事?
木原 荷物は重いけど。秋の空がいろいろな事を思い出させる。
片岡 「想い」は「重い」、ふと空を見上げるのでしょう。
白鳥 荷物はカバンだったり心配事だったり。いろいろあるよね。
久保田 まさか、夜逃げ?な訳ないよね。
月足 特別な旅路ですね
34 天の川母の足跡西東 母の戸籍を辿って、市役所巡りしました。
小野 「天の川」は秋の季語なんですね。お母様は旅がお好きだったのかな?
梅原 想いが伝わる句
月足 お母様の足跡をたどっての旅
ショルツ お母様の名残の地を巡る旅でしょうか。天と地の壮大な情景。
町田 Q 「母の足跡」って?解説をお願いします。
白井 おかあさんの足跡は?? なんかロマンチック??
大治 母上は活動的な方だったのかな、そんな感慨を持ちました
白鳥 お母さんがあちこちに旅をしたのでしょうか。
35 駒場野の稲穂に揺れるイルミネーション 駒場野公園の稲穂の上の取り除けのリボンのようなのが美しかった。
広瀬 自宅近くの公園の向こう側に都会のイルミネーションという景色は目黒区、
中野区在住の特権!?羨ましい限りです。
五嶋 都心にある田んぼの風情がよく感じられます。
久保田 綺麗でしょうね〜。
手塚 稲穂とイルミネーション以外な取り合わせ
大治 駒場野とイルミネーションの対比が面白いです
下河原 稲穂とイルミネーション対比が良いですね。
白井 東大前の公園?
ショルツ 駒場に稲穂?! 意外な取り合わせに興味引かれます
片岡 調べると目黒にこの名の自然公園がありますが、稲穂とイルミネーションという
独特の取り合わせには合いそうもありません。どこなんでしょう。
白鳥 稲穂とイルミネーションの取り合わせがシュール。
36 アキレスやとぼとぼ歩く秋の風 アキレス腱の炎症でしばらくはしばらくはrun封印です。
小野 Q アキレス? シューズ? 元気出して!って言いたくなりますね笑
ショルツ Q アキレス腱、痛めちゃったのですか?
大治 Q アキレスがどうしても?
白鳥 Q アキレスとは?英雄か、アキレス腱か、靴のメーカーか。
白井 ひょっとするとケガ 大丈夫??
町田 「大荷物」「とぼとぼ歩く」何か大仕事を抱えていそうで心配です。
下河原 アキレスとは、足の事ですかね。
片岡 四句とも深い意味がありそうなのに読み取ることは難しい句でした。
37 ポキポキと折り畳む傘秋の虹 月足 秋も雨が多く、さしては畳むの繰り返し。今回は虹に感謝。
白井 いいね 動きあるこの句 いいね
五嶋 雨上がりの情景が伝わってきます。
久保田 雨が上がったのね〜。ポキポキと折り畳むで、晴れで傘を畳む感じが出ています。
木原 虹がたった。もう傘はしまおう。
梅原 折り畳みと虹の対比がいいね
ショルツ お見事! 雨が止んだ時の人の動さと空の様子を同時に詠み込んできますね。
白鳥 雨がやみ折り畳み傘をたたんでいると空には虹が。
大治 ポキポキの表現がなんとなくわかります
片岡 春の雨のように「おぼろ」でもなく、夏の夕立ちとも違う、止めば空澄む秋の雨ですね。
38 守り得ず売りに出す家うすもみじ 月足 10年ほど前でした
広瀬 「薄紅葉」の季語の使い方が効果的。きっとその家に植えた樹木の様子でしょうし
…季節感とも相まって染まるというより色落ちしている感じが、「守り得ず売りに出す」という
本意ではない感じとリンクして、まるで「樹木までが泣いている様に」感じてしまいました。
小野 歩いていたら売り家の広告が。と、庭には主人が植えた紅葉が。そんな俳句でしょうか。
町田 「うすもみじ」という季語が、少し寂しい感じや仕方ないなあという諦観によく合っている
と思いました。
木原 うすもみじに切なさが漂う。
うすもみじがしみじみと。
大治 そこはかとなく寂しさ、くやしさが伝わって来る句です
下河原 私の実家も守り得ずに売ります。妹の所有物ですが・・・ 「薄紅葉」の季語が素敵です。
白鳥 思い出たくさんの家も人手に。寂しいけれどこれも時の流れ。
白井 わかりませんが 住んでなければ 今の人中心でいいじゃん
久保田 気持ちが良くわかります。
ショルツ 何事にも終わりがある。わかっていても寂しいものですね。
片岡 「守り得ず」に深い思いが感じられる句です。
39 道端の貸本棚や秋の空 月足 住宅街の中に、小さな貸本の本棚あり。大事なボタンティアで秋に似合うなとおもいました。
久保田 ほのぼのとするのと、なんとなく読書の秋を彷彿させる良い句だと思います。
木原 良い趣味をお持ちですね。秋は貸本屋巡りにも最適?
片岡 時々見かけたことはあると思いますが、本当に珍しい商売ですね。
でも、何だか暢気でいいですね。
白井 神田ですかね?
大治 読書の秋、貸本屋まだあるんですね
40 星月夜テイクファイブのリフレーン 月足 秋の夜空を見ながら、ゆったりと聴くのも良いかなと。
小野 ジャズですね。星月夜が似合いますね。星月夜の漢字3文字とその後のカタカナの対比も
おもしろいです。
木原 秋の夜長にジャズ。いいですね。4句とも上手いなあ。
ショルツ クセになる調べですよね。星月夜の情景にピッタリ。
手塚 テイクファイブをあらためてYutube聞きました。なるほど!!これぞ
白井 Q すみませが ジャズのこと?はよくわかりません ぜひ解説を
下河原 「テイクファイブ」をググったら、ジャズの曲のようですかね。
白鳥 テイクファイブと星月夜はよく似合う。おいしいお酒があればがなおいいな。
41 オーク床つま先冷やり白露かな ショルツ 木の床が心地よかった夏から、冷たく感じるようになった時期。
「つま先がフロアに冷やり白露かな」「つま先が靴下恋し白露かな」とか逡巡しました。
五嶋 季節感がすごく伝わってくる。
久保田 確かに9月の初め頃涼しい日があって、この感触が実感できました。
梅原 季節の移ろいが実感できる
つま崎から秋を感じるなんて。
月足 足の先で感じる秋
白井 オホーツクはもう もう寒いかね
片岡 オークの床なんて、とても贅沢!
白鳥 フローリングの床も冷たくなってきたこの頃。
42 文字通りツクツクボウシ標準語 ショルツ あまりに発音が良かったのでこの一言。何のひねりもありません。
Q
下河原 Q 「ツクツクボウシ標準語」の解説をお願いします。
白井 つくつく法師はもっと秋に鳴いてた気がですが 北は夏から??
43 重陽に菊酒手向け父想ふ ショルツ 9月生まれ、大小の菊を愛で育てた亡父。庭仕事、お風呂、晩酌の老後でした。
白井 そーですか きゅうきゅうの日 菊の酒 いいねー
広瀬 「重陽」の意味、調べました。まさにこの季節なのですね!「菊酒」をお父様のお墓に
お供えして…作者の優しさが伝わってきました。
そしてまたひとつ一句会に教えて頂きました。ありがとうございます。
木原 お父様と飲んだ事もあったのかな。
手塚 初めて聞きました。重陽の節句、菊酒で長寿を祝うのですね。
大治 菊酒、初めて知りました。季節毎の行事大切にしたいですね
下河原 9月9日の節句を「重陽」言って菊の節句で菊の酒を飲むことをはじめて知りました。
白鳥 秋らしい、しみじみとしたいい句です。一句会も親御さんを想う句が多くなりました。
小野 菊の花を浮かべたお酒を菊酒と呼ぶのですね。風流だなー 縁側が似合う句です。
(もしかして季重なり?)
町田 風流ですね。
久保田 9月9日が重要の節句というのを初めて知りました。
片岡 今年は九月九日は小望月、しみじみと良い夜です。
44 なに野分一葉(ひとは)もやらぬ樹の矜持 ショルツ 「なに」は間投詞/感動詞。風雨に耐える庭木に「嵐に負けるもんか」と
言わんばかりの強さを見ました。
五嶋 たくましい木。
小野 樹の気概が伝わってきた!
町田 いいですね。〇〇ちゃんらしい句です。野分なんぞにびくともしたい大木(だろうな)
のプライド!
片岡 台風に負けまいとする樹を、誇り高く詠んだ句ですね。
白井 むずーですが 二百十日(氏神神社では風祭で今年もお参り) これから台風の季節ですが
木々の強さかね
月足 常緑樹?ともかく頑張れ
大治 生命力の強さを感じました
白鳥 強風に負けない立木の意地ですね。
45 栃の実や殻ふむ音も森の秋 手塚 散歩途中の林の中は栃の実が一杯落ちています。
広瀬 栗に近いのになかなか食べる機会のない栃の実…その殻はさらに固そうで、踏んだらカリッと音が
するのかな?踏んだことも実を食べたこともないけれど…でも何となく秋らしいですよね~
小野 「森」という言葉にはいつも神秘的な響きを感じるのですが、「栃の実」「殻ふむ音」で
長閑な雰囲気が漂っています。
町田 秋の音といえば違うものが有名だけど、と「も」が語っています。
栃の殻を踏む音に目を付けたのはさすがです!
久保田 栃の実を踏んで歩く秋散歩、という感じでしょうか。足元から秋を感じるね!
栃の実、本日初めて知りました。
ショルツ 森愛がにじみ出ています。
大治 森の秋という言葉に感激。自分ならば山の秋としてしまいます。
下河原 木の実が落ちている様が、森の秋を感じます。
白鳥 耳で感じる秋。そんな森を歩いてみたい。
白井 すみませんが知らなくて 栃の実のシブ抜き大変だ ときいております
一度つぶしアクぬくだすようね 渋ー
月足 小さい秋見つけた
片岡 音で秋を感じたんですね。
46 絵の祖母はもんぺが粋な秋茄子(なすび) 手塚 私の祖母は昔ながらの農家のおばーさんでした。
白井 私事で 子供のころの祖母は腰が小っちゃくて 腰が曲がって モンペで いつも働いていた
片岡 もんぺ姿の懐かしいお姿を、ふっくらと紫なナスにたとえるとは!お人柄まで偲ばれます。
ショルツ もんぺの立ち姿が秋茄子のよう。懐かしさを感じます。
大治 何故秋茄子に結び付くか教えてください
白鳥 祖母君の肖像画?粋なもんぺ姿っていいね!
47 祭禮を祝う幟(のぼり)や坂の上 手塚 生田の天神様のお祭りが3年ぶりに行われました。
五嶋 懐かしい秋祭りの一コマ。
大治 そうなんです。お寺や神社は必ず高い所にあるのです。坂の上という言葉に感じいりました
下河原 今年は、ようやく神社の秋祭りが開催されますね。
片岡 詠めそうで実は要素がいっぱいで難しい素材を、見事五七五に納めて素晴らしい。
言及のないお囃子の音までしっかり聞こえます。
白鳥 職場の近くの小さな小さな神社にも立派な幟が立って盛大に秋祭りが行われていました。
(昭和な生田)
白井 そー 今年は氏子神社も宵宮は実施の方向 でも神輿はなし 多分復活は次の世代へかなと
ショルツ 久しぶりのお祭り、おめでとうございます。
48 秋晴れやオリーブの枝を散髪し 手塚 今年も我が家のオリーブ木の枝が伸びて剪定に一苦労です。
木原 秋の爽やかな一コマ。中七の「を」はいらなかったかも。
梅原 散髪の表現がいいね
月足 オリーブもすっきり
白井 そーですか 家のオリーブなんか枯れちゃいました
小野 あー すっきりした! 自分もオリーブも笑
久保田 オリーブを植えている?素敵な庭ですね。
ショルツ 「散髪」がいいですね。
白鳥 庭にオリーブの木があるんですね!実も収穫できるのかな。
49 夏過ぎぬ戻り鰹の手こね寿司 大治 秋の味覚で4句。自分は鰹が大好きで家では鰹君と呼ばれています。鰹の食べ方もいろいろで
土佐久礼の藁焼き塩タタキ、伊勢の手捏ね寿司、気仙沼の戻り鰹の刺し身どれも美味しいです。
合わせるお酒は久礼は久礼、伊勢は作、気仙沼は 蒼天伝です。
白井 いいね いいね おいしそう
手塚 うまそうです。季節感ありますね。
片岡 料理 にも酒にも季節がある、日本っていいですね。
小野 「手こね寿司」という言葉、知らなかった。漁師がつくるんですね。
ちらし寿司の一種でしょうか。
ショルツ 季節の味覚、格別ですね。
白鳥 手捏ね寿司といえばおかげ横丁。めっちゃおいしかったな。戻り鰹ならなおさら脂が乗って。
50 秋鯖や塩焼きジュッと煙立ち 大治 三浦半島の先端にある松輪漁港エナビレッジではこの季節だけ松輪鯖料理を食べさせてくれます。
脂ののった鯖の塩焼きを皆様も是非一度ご賞味を
広瀬 めちゃ臨場感のある句。黒くテカった表面の焦げ目まで目に浮かんできました。
町田 最高に美味しそう!焼いている音と煙で匂いまで伝わってきて、この句だけで涎が出ます。
梅原 美味しそう
秋は、食材がGood!.
ショルツ たまりませんね~
下河原 秋サバの塩焼きが本当に美味しそうです。
白鳥 これも美味しそう!「ジュッ」がたまらん!
白井 油のってるからねー
小野 うー 美味しそう!
久保田 ああ、ビールが飲みたい〜〜。秋の味覚シリーズ、食べたくなります!!
月足 美味しそう
片岡 秋刀魚は今年も不漁でばか高い。鯖は季節感では劣っても味は負けてない。
51 背中越し幼き子の手ぶどう狩り 大治 子供が小さい頃今の季節毎年山梨にぶどう狩りに行っていました。
母親におんぶされていた娘が知らぬ間に手を伸ばし巨砲の粒を取って食べていました
白井 いいね いいね
五嶋 お孫さんをおんぶしての、楽しいひととき、ですね。
小野 ぶどうを幼児に取らせてあげる親の優しさが伝わります。
久保田 小さい子が抱っこされてぶどう狩りをしているのかな。微笑ましいですね。
月足 真剣な子どもの表情が見えます
白鳥 おんぶした子が手を伸ばしているのかな。ほのぼのした温かい風景。
町田 お父さんに抱っこされて、ぶどうに手を伸ばしているのかな。
ショルツ 「取ーった!」
手塚
片岡 幼子なら親にだっこか肩車されていたんですね。
52 日本酒の季節到来秋あがり 大治 秋九月、日本酒は新酒の季節を迎えます。冬に搾られた日本酒がひと夏寝かされることにより
旨味が増します。そのお酒を秋あがりと呼びます。
今飲んでいるお酒、雪の茅舎の「美酒の設計」です。
木原 なんかわくわくしてくる句ですね。
白井 もう秋あがりですね
町田 「秋あがり」熟成されたお酒ですね。飲みに行きます!
月足 日本酒は四季それぞれに美味しいけれど、秋はひときわ
ショルツ お酒用語、また一つ学びました!
下河原 日本酒を飲まれる方は、これからの時期が一番なんでしょうね。
白鳥 いよいよ来たね!
53 江の島や渚きらきら秋の海 下河原 久しぶりに江の島を見ながら134号線をドライブしました。もちろん助手席は妻です。
広瀬 夏の終わりから秋にかけてのこの時期は本当に海に行きたくなります。
人気の少なくなった浜辺できらきら光る海をずっと見つめていたいです。
久保田 夏の渚はキラキラどころじゃなかったですものね。やっと秋の海の気配が出てきた感じですね。
梅原 秋の江の島がよく表現されてます
大治 江の島は景勝地ですよね海の波、その奥の富士山とても綺麗です
白井 秋の海も きらきら光るよね
白鳥 秋の海いいよね。好きです。
54 七里浜茸カレーの珊瑚礁 下河原 七里ガ浜に有名なカレー屋さん「珊瑚礁」があります。 実際は浜豚カレーを食べたのですが
季語を入れる為にメニューの最初に有るきのこのカレーにしました。
月足 秋の味覚と海のコラボ。上五は、七里ヶ浜と6音でも良いと思います。
町田 Q きのこがテーブルサンゴに見えた?
ショルツ Q カレーと珊瑚礁の関係は?
白井 鎌倉のレストラン だよね
小野 解説を聞きたいです
久保田 懐かしい…。20代によく行ったっけ。
大治 茸は舞茸かな カレールーの中のサンゴだねます
片岡 秋はカレーの茸から、面白い。
白鳥 カレーの茸が珊瑚のようということかな。
55 萩の花てふてふ並んで昼寝かな 下河原 TVのニュースで萩の花に秋の蝶「ウラナミシジミ」が2匹とまっている姿が映りました。
白井 まだ咲いてない?? ならぶ表現がいいね ゆらゆらで
五嶋 何かほっとする、美しい一コマ、と思います。
小野 蝶のペアが動かない。眠っているのかな?
片岡 春とは異なる秋ののどかさ。
白鳥 おだやかな日射しの秋の庭。二羽並んだ蝶の絵がすてき。
町田 萩の花、今満開ですね。なんとも長閑でいいですね。
ショルツ 横たわっていることがありますね。あれは昼寝だったんだw
大治 萩の花を蝶々に見立てる 風情があっていいです
56 遅すぎた恋を求めて風の盆 下河原 風の盆恋歌の一節から・・・高橋治の小説「風の盆恋歌」も昔読みました。
ほんの少しだけこんな恋が気になります。
広瀬 石川さゆり「風の盆恋歌」のオマージュ?「遅すぎた恋だから しのび逢う恋 風の盆」
誰の句なのか?興味津々!
町田 「風の盆」が素敵!季語なんですね。前句の「てふてふ」の恋かと思いましたが、
解説を楽しみにしています。
木原 高橋治の「風の盆恋歌」はとても好きな小説のひとつです。
遅ずきた良いね!
ショルツ 遅すぎないと思います! 幻想的なあのお祭ですね。
手塚 遅すぎた恋を求めて・・・ 気になりますね。
大治 越中福井おわら風の盆は3日間町中踊りだらけになります。
浴衣を着た女性を見た時の気持ちですかね、解ります
白井 うー うそ- 風の盆歌『♬しのーび あーう恋 風の盆』 でも今からで遅すぎない
旅に・八尾に 命をかけて(頭の中)勝手な解釈失礼しました
小野 これも興味津々!
月足 物語、伺いたく。
片岡 あの風情の中では恋情もひとしおでしょう。
白鳥 おわら風の盆、一度は行ってみたいです。恋に「遅すぎた」はない。
57 妻を生み 子規逝ける日の秋夕焼 片岡 秋の夕焼けに感じた四句です。
月足 特別な日の秋夕焼
Q ??
手塚 Q 秋夕焼シリーズ。奥様の誕生日と子規の命日が一緒なのでしょうか?
白井 わー 秋夕焼に特化:そー松山はいいところで
ショルツ 奥様の誕生日と子規の命日が同日なんですね。
白鳥 奥さんのお誕生日は獺祭忌?
58 駅降りて見上げる空に秋夕焼 片岡
白井 わー 秋夕焼に特化:これはどこの駅かね
広瀬 久し振りに故郷に帰ってきたのでしょうか?昔見た景色とまた出会えてほっとした
気持ちが句に表れているようです。
五嶋 夏が過ぎ、日が短くなって見るこの景色、同感です。
小野 「おつかれさま感」が出ています。ほっと和む一瞬が切り取られている。
秋夕焼3部作の中でも、一番!
手塚 この秋夕焼の風景には明日の希望を感じるので。
大治 一仕事終えての感慨わかります
下河原 秋夕焼の3部作 この句の「秋夕焼」が情景が一番わかりやすいですね。
白鳥 仕事を終えて見上げる空がいつのまにか秋の色。人生ってこういう毎日の積み重なりだね。
月足 日常でふと見る夕焼
59 教え子の川に逝きし日秋夕焼 片岡
町田 「秋夕焼」にいろいろな思い出感慨を持つ年齢になりました。この句は強烈に心に残ります。
木原 教え子が亡くなったのですか?秋夕焼け三部作の中ではこの取り合わせが一番響きあっている
と思います。
梅原 教え子への想いが伝わる句
ショルツ これは悲しい秋夕焼ですね。人の喜怒哀楽をよそに自然は淡々と進みます。
白井 Q わー 秋夕焼に特化:解説お願いします
久保田 そんな悲しいことがあったんですね。
月足 辛い夕焼
白鳥 秋夕焼け連句。そんなことがあったんですね。若い命がいたましいです。
60 虫鳴きて空高き雲黑みゆく 片岡
久保田 雲が黒みゆく、そういう空の時ってありますね。
秋の高い雲、黒ずむ光景が浮かぶ。
大治 秋の抒情を掻き立ててくれる句です
白鳥 だんだん暮れていく空。「高き雲黒みゆく」おもしろい表現ですね。
白井 秋の夕暮れの風景ですか?
小野 すっと空が変わる瞬間でしょうか。黒むという言葉があるのですね。
町田 秋のしみじみとした深い味わいが伝わります。
下河原 「黑み」と旧字を使用された意味は何?
61 父祖の海西日にふかき時の層 白鳥 母方の祖父母の故郷、愛媛県大島に行きました。村上水軍ゆかりの地。
祖父の家はその末裔だそうです。
小野 格調高く、哲学的ですらある。
町田 「父祖の海」という事は戦争が関係しているのか?そう読むとふかき(のひらがなに込めた思い)
がいろいろな思いや物語を語っているようですごいなあと思いました。
片岡 西方は、どこか亡くなった人たちの国を思わせます。その思いと「時の層」が響くようです。
ショルツ Q 「西日にふかき時の層」が理解できません。
白井 時の層とは? 西日で層になった雲 おじいちゃんの海の どこかね?
月足 ふるさとの海に特別な想い
62 波濤たつ雲海の島赤き富士 白鳥 私も雲から突き出る富士山を初めて飛行機から見ました!すごく神秘的、
そしてダイナミックだった!
五嶋 飛行機から見た、雲海に浮かぶ赤富士?すばらしい。
下河原 飛行機からの情景でしょうか?雲海の中での赤富士が情景が目に浮かびます。
片岡 雲海の波とは、彼岸の景色のよう。どこからご覧になったのでしょう。
町田 Q 日本列島の実体?今の日本の比喩?
白井 これは どこか山から かね
月足 凱風快晴と神奈川沖裏浪をあわせたような
ショルツ 見事な赤富士だったことでしょう。画像をぜひご披露ください。
大治 波濤たつと赤き富士自然に凄さが伝わります
63 大繩を跳ぶ子らゆれる桃の頬 白鳥 公園で大繩跳びをする小学生の一生懸命な表情とふっくらした頬。みずみずしくて一句。
白井 いいね ほっぺ
久保田 光景が目に浮かんで微笑ましくなります(ホワッ)。
梅原 楽しく遊ぶ光景が浮かびます
良いね!
ショルツ 運動会の大縄跳びの様子。「ゆれる頬」それも「桃の頬」で子供達のあの瑞々しさ、
生気を伝えてくれます。
手塚 ほほえましいですね。頬っぺたを赤くしているところが良いです。。
小野 こちらの句に「○」がたくさん付きそうと予想します。
大治 海から見た夕方の光景ですね、綺麗だろうな
64 耳たぶに夏の刻印十五才 白鳥 夏休み明け、高1の女子たちの耳たぶに変化が(笑)。
広瀬 始めて開けたピアスの穴なのか?それともそこだけ日焼けしていないイヤリングの跡なのか?
いずれにしてもひと夏を経て少女が大人になった証か?
小野 初ピアス? 今時は15歳か。。。
木原 ピアス?目の付け所が面白い。
月足 ピアスでしょうか。若き日の刻印
大治 桃の頬がいいですね
Q 耳たぶに?夏?刻印? 焼けた?
下河原 Q 耳タブに夏の刻印の意味は?
ショルツ Qコ 15才でピアスにしたのかな?
白井 今時にしても ちょっと早いんじゃない? 親からもらった身体に傷をつけて!
昔のおやじだったらそう
町田 夏休み明けのピアスだね。
手塚 夏の刻印とは、ピアス、イアリングの事??
片岡 いろいろあったか、いや、夏なのに何もない事にいらだって開けたか。